２０００本安打を見に行こう。

　２００３年の中日ドラゴンズ・立浪和義選手、昨年２００４年の読売巨人軍・清原和博選手につづき、今年２００５年はヤクルトスワローズ・古田敦也選手があと９本（４月１１日現在）で２０００本安打達成となる。誰かが達成間近の時期になると必ず、私は５年前の事を思い出す。

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　２０００年９月６日（水）ナゴヤドームでのナイターで、横浜ベイスターズ・駒田徳広選手（現・東北楽天ゴールデンイーグルス打撃コーチ）は、中日の先発・野口茂樹投手から通算２０００本安打を達成した。その数年前より、「駒田の２０００本安打を絶対見に行こう！」と仲間内で約束をしていた。「いつか達成する時は事前に余裕を持って準備をして行こう」と思いながらも、まだ時間は十分あるという安心感＆忙しい日々を送り、なかなか実感が湧いてはこなかった。

　が、黙っていても、ついに「２０００本安打まであと７３本」という達成が可能になるその年がやってきた。出来れば、土日でホームの横浜スタジアム（以降、浜スタ）か、東京の明治神宮野球場（以降、神宮）での達成を望んだ。東京ドームだと、今でこそ巨人戦の観客数が激減しているのだが、当時はまだ指定席のチケットは簡単には手に入らないし、自由席はナイターなのに朝から並ばないと席に座れない位だったので、出来れば達成は遠慮して欲しい球場であった。

 

　２０００年のシーズンは、私の昔からの仲間達は好きな選手がベイから去ったので熱が冷めてしまっていて、殆ど野球観戦に行く事はなくなっていた。関東にいる新しい仲間は、土日で浜スタならOKだった（当時、神宮は学生野球の関係でナイターオンリーであった）。

　単純計算で１試合で１本打つという考えでいくと、達成予定は２ヶ月以上先の６月～７月のオールスター前にはいくだろうと思われた。シーズン途中でアクシデント（起用法…あ、その時のヘッドは楽天のコーチだ！）があり、２軍生活を余儀なくされたので、復帰が相当遅らされた。

 

　８月３０日（水）浜スタでのヤクルト戦終了時点であと「１０」。１試合で１～２本打つという計算でいくと、だいたい達成予定日は同月８日（金）～１０日（日）浜スタでの試合（対広島戦）になるだろうと考えていた。だが、その考えは甘かった。９月１日（金）甲子園での試合で４打数４安打の活躍で「６」。翌２日（土）は１安打の「５」。翌３日（日）の試合では３安打を放ち、一気にカウント「２」となった。「もしかしたら、次の中日戦（ナゴヤドーム）で達成するかも…」と予感し、慌ててホテルの予約と名古屋の観戦仲間を誘って行く事になった（チケットは当日の購入）。

　翌日４日（月）、会社には５日（火）からの届けを提出し、準備万端で名古屋入りを楽しみにしていた。が、当日名古屋に到着してホテルへ向かうが、周りには誰もいなかった。よく見ると玄関口に貼り紙があり、休業との事。電話したホテルへ電話したが、どうやらそこは小牧市のホテルであった事が判明した。そういえば、予約時の電話が『只今、当ホテルへはつながりません。別の支店にお電話下さい』と案内された番号が、小牧市の支店だったのだ。さすがに遠いので慌ててキャンセルし、名古屋駅周辺は満室であったが金谷駅近くのホテルを予約が出来たので、路上生活をする事はなくなった/（＾＾；）。

 

　その日の試合は、ドラゴンズの先発・山本昌投手（駒田選手が殆ど打てない位相性が良くない投手）から１本打ち、カウント「１」となった。翌６日（水）で達成し、目の前で見る事が出来た嬉しさに身震いした。レフトスタンドもドラゴンズファンがいっぱいで私達の周りもドラファンだったけど、「良かったねえ」と声をかけてくれたので、その日の試合は負けたが幸せだった。当時の私の携帯にはメール機能がなかったので、ノートパソコンを持って来ていてホテルの部屋から友人達にメールを送った。

 　平日に休んでまで野球観戦をする事がないのだが、特別な試合にはやむを得ず休暇を取って行く。まあ、普段が休むことなく、夏・冬休みも取った事がないので、自分への心の休暇になった。翌日の７日（木）の試合も見たかったが、記録達成したし、仕事が溜まっているので早朝、名古屋から新幹線通勤で会社へ向かった。

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 　古田選手の場合、１２日（火）～１４日（木）浜スタでの横浜戦が３日間ｔｖｋ（テレビ神奈川）で放送、１５日（金）～１７日（日）神宮での巨人戦、１９（火）～２１日（木）神宮での横浜戦があるので、このあたりが達成されるのではと思う。関東のファンには、時間が許されれば観戦に行ける範囲なのでうらやましい。この期間を逃してしまうと、次は松山、ヤフードーム（旧称：福岡ドーム）で、関東に戻るのは２９日（金）の神宮での阪神戦まで観戦が出来ない。

　たかだか、たった１本のヒットを見に行く位だけど、その１本が特別なものであれば、ファンとしては物凄く嬉しいものである。のちに達成記念グッズも出ることだし（＾＾）。

　これから観戦に行かれる方、屋外のナイターはこの時期はまだ寒いので、防寒着＆おざぶ（座布団がわりのクッションやタオル）等の用意もお忘れなく、風邪に気を付けてご観戦下さい。以上、私の２０００本安打観戦記でした。

 

 

　追伸：あ、北海道日本ハムファイターズの田中幸雄選手も今年、達成するらしいけど、全く話題になってませんね。スタメンじゃないから計算は出来ないけど、年内に達成するといいですね。

 

 

　４月１４日更新：前日１３日の対横浜戦（横浜スタジアム）の試合で２回表、横浜の先発・門倉投手から打ったホームラン１本。この日は１安打で、２０００本安打まであと８。

　４月１５日更新：前日１４日の対横浜戦（横浜スタジアム）の試合で２回表と７回表、横浜の先発・セドリック投手から２安打で、２０００本安打まであと６。

　４月１６日更新：前日１５日の対巨人戦（神宮）の試合で４回裏、巨人の先発・内海投手から１安打で、２０００本安打まであと５。 

　４月１８日更新：前日１７日の対巨人戦（神宮）の試合で１回裏と３回裏、巨人の先発・桑田投手から２安打で、２０００本安打まであと３。 

　４月２０日更新：前日１９日の対横浜戦（神宮）の試合で４回裏、横浜の先発・吉川投手から１安打で、２０００本安打まであと２。

　４月２３日更新：本日２３日の対広島戦（松山）の試合で８回裏、広島の先発・小山田投手から１安打で、２０００本安打まであと１。

　４月２４日更新：本日２４日の対広島戦（松山）の試合で６回裏、広島の先発・大竹投手から、プロ野球史上３２人目となる通算２０００本安打を達成しました。「おめでとうございます！」